Programing Development

プログラミング開発事業部
Code

鉄に知性を、インフラに神経を。——篠原重工が挑む「プログラム開発」の真髄

「重工業」という言葉からは、巨大な鉄の塊や轟音を立てる工場を想像される方が多いかもしれません。しかし、私が広報として在籍したこの10年で、篠原重工の現場風景は一変しました。今、私たちの開発現場で最も飛び交っているのは、金属加工の音ではなく、エンジニアたちが議論する「アルゴリズム」や「データアーキテクチャ」という言葉です。

【モノ売りから、コト売りへの転換】

かつて私たちの仕事は「高性能なハードウェアを作って納品すること」で完結していました。しかし現在、顧客が求めているのはハードウェアそのものではなく、それを通じて得られる「成果(ソリューション)」です。 例えば、ガスタービンや航空機エンジン。これらに数千個のセンサーを取り付け、稼働データをリアルタイムで解析するプログラムを実装しています。これにより、故障の予兆をAIが検知し、未然に防ぐ「予知保全」が可能になりました。私たちは単に機械を売るのではなく、「止まらないインフラ」という価値を、プログラムを通じて提供しているのです。

【現場知見(ドメイン知識)×デジタル】

世の中には優秀なIT企業が数多く存在しますが、篠原重工のプログラム開発には、他社には真似できない強みがあります。それは、140年以上にわたり培ってきた物理的な「現場知見(ドメイン知識)」です。 例えば、建設機械の自動運転プログラムを開発する際、土の粘度や斜面の物理的な挙動を熟知していなければ、実用的なコードは書けません。熟練オペレーターの「勘と経験」を数値化し、物理法則に基づいた制御プログラムへと落とし込む。この「リアルの物理挙動」と「デジタルの論理」を高次元で融合できる点こそが、私たちの強みであり、面白さです。

【社会のOSを作るという責任】

現在、私たちが注力しているのは、単体の製品制御にとどまりません。発電所のエネルギーマネジメントシステム(EMS)、スマートシティの交通管制、そして防衛分野における指揮通信システムなど、社会全体の動きを最適化する大規模なシステム開発へと領域を広げています。 これらは、ミスが許されないミッションクリティカルな領域です。サイバーセキュリティ対策を含め、極めて堅牢で信頼性の高いプログラムが求められます。「社会という巨大なハードウェアを動かすOS(オペレーティングシステム)を作っている」——開発チームのリーダーが口にしたこの言葉は、決して大げさではありません。

【次なるステージへ】

ハードウェアという強靭な「身体」に、ソフトウェアという高度な「頭脳」と「神経」を巡らせる。それによって、少子高齢化による労働力不足や、カーボンニュートラルといった難題を解決する。 篠原重工のプログラム開発事業は、モニターの中だけで完結するバーチャルな世界ではありません。書いたコードが、巨大なクレーンを動かし、ロケットを宇宙へ飛ばし、都市のエネルギーを支える。そんな「手触りのあるデジタル」が、ここにあります。

私たちは今、伝統的な重工エンジニアと、新進気鋭のソフトウェアエンジニアが互いにリスペクトし合い、化学反応を起こしています。この融合こそが、篠原重工の次なる100年を作る駆動力なのです。